映画のはなし

映画の感想と考察。ヒーロー映画大好き。私はいつか世界のヒーローになりたい。

「俺マーベル好きなんだよね」というやつは信頼するな

私がスパイダーマングッズを持っていたり、新しいヒーロー映画を見に行った話をしたりすると必ずあらあれる「俺マーベル好きなんだよね」男。

 

別にそいつがマーベルを好きな事に問題はない。むしろこういう方々がいるからこそ映画の製作費へとつながりアメコミが日本でも市民権を獲得できた。

 

だがこういう輩の忌々しいところは「何がMARVEL作品で何がそうじゃないのか、アメコミが何なのか」を全く理解せずに会話のマウントを取ろうとしてくるところだ。ゴリラか。たぶんゴリラの方がましだ。

 

関係ないけど最近特にイラついたのは約10年MCUを追いかけ、またエンドゲームに向けて1か月間MCU全作品を毎日マラソンした私に対して「エンドゲーム、見た方がいい?」「インフィニティ・ウォーだけで楽しめる?」って質問してきたやつ。知るか!!!自分で劇場行って確認してこい!!!!!!!

 

じゃあ違いは何なんだよってなるわけで

1.アメコミとは:MARVELコミック、DCコミック、ダークホースコミック

2.MARVELスタジオとMCUアベンジャーズ

3.MARVELとSONYピクチャーズ:スパイダーマン関連

4.MARVELとFOX:X-MENデッドプールファンタスティック・フォー

3.DCコミックとDCFU:ジャスティスリーグ

 

というように段階的に説明を入れる必要がある。

 

 

1.アメコミとは

「アメコミ」はアメリカンコミックの略称で、名前の通りアメリカで販売されているコミック(マンガ)の総称である。有名なのは「DCコミック」、「MARVELコミック」、「ダークホースコミック」の三社。紙面は基本フルカラー、時事問題も取り扱われていて大人でも楽しめるのが特徴である。各社の有名タイトルは

MARVEL:スパイダーマン、アイアンマン、アベンジャーズX-MEN

DC:スーパーマンバットマンウォッチメン、ジョーカー、ハーレークィン

ダークホース:300(スリーハンドレッド)、ヘルボーイスターウォーズターミネーター

 

有名な作品はかなりの確率でハリウッド映画化されていて、今年新編が公開されるMIB(メン・イン・ブラック)も実はMARVEL出身である。スターウォーズのように映画の人気にあやかってコミック化されている作品もある。パシフィック・リムなどの映画オリジナル作品に多い。おもちゃ会社・ハスブロ出身のトランスフォーマーはMARVELがライセンスを獲得している。またディズニー映画「ベイマックス」はMARVELのBIG HERO6という作品をリブートしている。日本ではCM詐欺のせいでひたすら優しく癒し度の高い「STAND BY MEドラえもん」だと思われていた。日本の配給会社を許すな。

 

人気のハリウッド映画はほとんどがコミックス原作、またはコミックス化されていると考えていい。

 

日本のコミックと大きく違うところの一つ目は複数のライターが一つのタイトルを手掛けるところだ。簡単にいえばドラえもんを書いているのが週によって藤子不二雄になったり手塚治虫になったり、鳥山明になったりするのだ。複数のライターが同じタイトルを連載するのでライターが亡くなっても作品は続行するし、一つの物語が終われば別のライターが新たに担当することもある。

余談だがスパイダーマンでは当初ヒロインはMJではなくグウェンで、ピーターとの仲はずっと続く予定だった。しかしメインライターのオフによりサブのライターに任せている間にストーリーの都合でグウェンが殺害されてしまい、グウェン大好きだったメインライターが病んだという話がある。

 

二つ目は、「ユニバース」「アース」という考え方があるところだろう。

日本語で言えば「世界線」だろうか。何人ものライターが長年書き続ける中で、どんどん解釈が分かれていってしまうアメコミ。鳥山版ドラえもんで宇宙の敵を倒しに行ったり、高橋留美子版ではドラえもんがスイッチ一つで女の子になる、みたいな。同じドラえもんでも少し設定やストーリーに違いが生まれていく。そこで「うん、それはアース(世界線)が違うからだね」とパワープレーで解決するのだ。

今年の3月に公開された”SPIDER-MAN:Into SPIDER-VERS”はとても分かりやすい例だろう。どれもみんなスパイダーマンなのだが生きている「アース」が違うのだ。またMCU(MARVEL Cinematic Universe)のように映画シリーズもまたコミックスとは別のアースだと認識されるのも面白い。

 

このアースのシステムの恐ろしいところは出版社が簡単にパロディ作品を出してしまうところで、例えば「もしスパイダーマンが女性だったら(スパイダーウーマン)」「もしもヒーローがゾンビだったら(MARVEL ZOMBIS)」「もしヒーローが赤ちゃんだったら(Little AVENGERS vs Little X-MEN)」などとんでもない作品が大量に出版されてる。なのでファンは「あれ、あの設定って公式から出版されたやつだった?それとも私の妄想?」と錯乱することが多い。同人作家泣かせである。

 

 

 2.MARVELスタジオとMCU

最近映画館で話題になっているアベンジャーズシリーズは、もともとのコミックスでは各ヒーローの単独での人気にあやかり「集まったらおもしろいし人気出るんじゃね?」という感じでチームアップした”THE AVENGERS"が始まりである。時期やライターによってメンバーが異なる。

 

そしてそのコミックスを実写映画化したのがMCUである。つい先日、エンドゲームが公開されて第1章が終わりを迎えた。キャストたちが「これで僕らの10年間の旅が終わった」と言っていたのはとてもぐっとくる。ただし注意したいのは、終わったのが全21作品からなる「第1章」のみであること。回収されていない伏線がまだまだあり、実写化予定のヒーローもたくさんいる。個人的には宇宙の平和を守る「ノヴァ」とイスラムティーンエイジャーヒーロー「Ms.マーベル」が非常に楽しみ。

 

もとはMARVE社が独自に映画スタジオを立ち上げてスタートしたMCUだったが、ディズニーから支援を受け(おかげでパークにMARVELヒーローのアトラクションが登場する)、さらに他のスタジオが持っていたスパイダーマンX-MENの権利を獲得したことで、MCUでほかのチームヒーローとの夢の競演が目前に迫っている(スパイダーマンについては一足先に実現した)。まだまだユニバースの拡大を図っている。私が死ぬまでに全章完結しますように。

 

(主な作品群)

・「アイアンマン」シリーズ

・「マイティ・ソー」シリーズ

・「キャプテン・アメリカ」シリーズ

・「アベンジャーズ」シリーズ

詳細については以下の記事を参照してほしい

 

down-in2-the-ground.hatenablog.com

 

 

3.MARVELとSONYピクチャーズ

スパイダーマンに関してはMCUより早く映画化されている。トビー・マグワイヤ演じる根暗ネガティヴなピーターの「スパイダーマン」3部作と、アンドリュー・ガーフィールドのイケメンおしゃべりピーターな「アメイジングスパイダーマン」シリーズ。どちらも利権をSONYが持っていた。

どちらも同じスパイダーマンだが設定やデザインが若干異なっており、アメイジングの方がより原作に近い。ちなみにトム・ホランドのお茶目理系オタクなピーターの「スパイダーマン:ホームカミング」はMCU作品だがSONYも絡んでいる。

 

そして最近では「ヴェノム」(2019)や「スパイダーマン:スパイダーバース(SPIDER-MAN Into SPIDER-VERS)」などの作品を制作しており、そのうちスパイダーマン関連の映画だけでユニバース化するようだ。マイルズを主人公にしたり面白いので今後が非常に楽しみだ。

 

(主な作品)

・「スパイダーマン」三部作

・「アメイジングスパイダーマン」シリーズ

・「ヴェノム」

スパイダーマン:スパイダーバース(SPIDER-MAN Into SPIDER-VERS)」

 ※私はこの絶妙にセンスのない邦題にキレている。日本の配給会社を許すな。

 

4.MARVELとFOX

あまり認知されていないが、X-MENデッドプールもMARVEL出身である。こちらはFOXが利権を所有していたがこちらもディズニーが買収した。そのせいでFOX社内で特大リストラが行われたのはハリウッドの闇。

 

X-MENは現在スピンオフも含めて全10作が製作されている。内容が若干難しく、当たりはずれもでかい。ただし当たりの作品は本当に面白い。また公開順と作品内の時系列がややこしいことになっている(スターウォーズみたいに)ので、とりあえず公開順に見るのがおすすめ。

 

1章:ウルヴァリンを中心にしたシリアスラブコメ

X-MEN

X-MEN2

X-MEN:ファイナル・ディシジョン(Final Stand)

 ウルヴァリン:ZERO(X-MEN ZERO:Wolverine)…スピンオフ作品

 

第2章:若かりしプロフェッサーXとマグニートーの切ない純愛映画()

X-MEN:ファースト・ジェネレーション(First Class)

 ウルヴァリン:SAMURAI(The Wolverine)…スピンオフ作品

X-MEN:フューチャー・アンド・パスト(Day of Future Past)

 デッドプール…スピンオフ

X-MEN:アポカリプス

 ローガン…スピンオフ

 デッドプール2…スピンオフ

X-MEN:ダークフェニックス ※6月公開予定

 

なおスピンオフにあたるデッドプールはメインストリームへの出演の可能性は現在のところ低め。メタ発言が多く、作品間を行き来したりユニバースを破壊したりと、ユニバースの世界観をぶち壊すデッドプールのキャラクターゆえになかなかリスキーなのかもしれない。公式Twitterが各種アメコミ作品のアカウントにクソリプを送り倒しているのもすごい。DC作品のはずの「NINJAバットマン」にもクソリプを送っているのを見たときはシビれた。デッドプールデッドプールで世界観を作り上げている。

 

なおファンタスティック・フォーもFOXの作品である。2005・2007年に公開された2部作と、2015年のリブート(コンセプトから全部作り直し)の3本。どれもいまいちだった。なお歴代ヒューマントーチを演じるのはクリス・エヴァンスキャプテン・アメリカ)とマイケル・B・ジョーダン(ブラック・パンサーのキルモンガー)。このネタはデッドプール2でいじりかけたがストップがかかったとのこと。それはそう。

 

 

5.DCコミックとDCEU

MARVELより老舗のDCコミック。こちらも負けじとワーナーが映画化・ユニバース化している。

2013年の「マン・オブ・スティール」からスタートしている。残念ながら「バットマン・ビギン」からはじまる三部作は含まれていない。

まだまだスタートしたばかりだが、今年は「アクアマン」「シャザム!」が公開され、今後は「フラッシュ」「サイボーグ」なども公開を控えている。ストーリー運びがまだまだなのでこれから頑張ってほしい。

 

(作品群)

マン・オブ・スティー

バットマンvsスーパーマンジャスティスの夜明け

スーサイド・スクワッド

ワンダーウーマン

ジャスティス・リーグ

アクアマン

シャザム!

 

何度も言うがDC作品ついては実は映画よりもドラマシリーズの方が面白い。「アロー」や「フラッシュ」「ゴッサム」など、余力のある人はぜひ見てほしい。なおドラマシリーズとDCEUは別のユニバースなので注意が必要である。とくにフラッシュは映画とドラマの両方あるが全く別物だと認識してほしい。

 

・・・・

 

多くの人が映画を趣味にしたい、何から見ればいい?というが、作品数的にお手軽なのはX-MENだと思う。MCUなんて21本もあるから手軽に進められない。あとはスターウォーズも少なめだから今からでも十分追いかけられる。今年の冬に新作も公開だし。

 

とりあえず私とアメコミの会話でマウント取ったゴリラたちは全員MCU全作品とスパイダーマン全作品とX-MEN全作品とファンタスティック・フォー全作品と近年のDC全作品観てから出直してこい。